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新日鉄VSミタル


ミタルという名前だけは聞いたことがあったが,鉄鋼業界についてはほとんど何も知らない.この本には,ミタルの生い立ち,成り上がりから,新日鉄社長の三村氏の必死の防衛までを描いてあり,現在の鉄鋼業界再編の成り行きを見ることができる.NHKスペシャルの取材を本にしたものだ.

ミタルはインドのラージャスターン州チュル県にあるサードゥルプルという小さな町で生まれた.家庭は決して裕福な方でない.彼の原点はこの故郷にあるとNHK取材班の井上氏はプロローグで語っている.世界で5番目の長者(2006年度)になっても,まだ,働き続ける彼のハングリー精神はこの貧しい故郷を必ずや裕福にするのだというところに起因し,本編で描かれている彼の働きっぷりは決して常人に真似のできるものではない.

ミタルスチールは世界最大の鉄鋼メーカー,アルセロールを買収し,アルセロールミタルという社名の元,世界最大の鉄鋼会社になった.生産量は多くても粗悪な鉄鋼しか作れないと評判が立っていたミタルだが,この買収劇によって,技術力までも手に入れてしまった.彼らが次に欲しいのは世界の自動車に用いられる亜鉛めっき鋼板など優れた技術を持つ新日鉄であることは間違いない.そこから,シナリオのない経済ドラマが始まる.

この本を読んで,真のグローバル化とは何かについて考えさせられた.日本のモノヅクリを支えて来た日本の一流メーカーがそう易々と買収され,今まで日本の先人たちが蓄積してきた技術力を持って行かれたくはない.その為には,株主が,その株を持つ意義をしっかり考えなければいけない.投資金を得る為に上場したが,上場したが為に外資に買収されたではお話にならない.日本の技術力は誇るべきものであり,日本人はもっとMade in Japanに拘ってみても良いのかもしれないと感じた.
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